「ななめしか出なかったの。ごめんなさいね。私、わからないの。」と貴女は可愛く言った。 - エニアグラムとららちゃん日記〜タイプ４ユキコの人生探求〜

昨日の朝の申し送りで、寒いから起きたくない、という利用者さん（わっかる！）の不機嫌が続いており、義歯を装着するのも拒まれた、と聞いていた。

まだ虚ろな表情だったので、その利用者さんに

「ご機嫌がななめだったの？」と聞いてみた！

そしたら、想像の斜め上をゆく答えでした。

「ななめしか出なかったの。ごめんなさいね。私、わからないの。」

！！！

「ななめしか出ない」とはーなんと素直な。

そして、言い方かわいい〜♡可愛い瞳もしてた！！

その利用者さんは常に不安を口にする。

「私、わからないの。」が口癖。

何がわからないのか聞いても、それすらわからないのだ。それは非常に辛いことだよね(TOT)

だから、そんな時は

「私がわかるから大丈夫です！」

もちろん、私もわかっていません（笑）

けれど、そう伝えることしか出来ない。とにかく安心してもらいたい。

もしくはわからないと思っていることをこちらが想像して、「寝るところはこちらだから、案内しますよ」とか言うとか。

「どちらが良いですか？ココアかコーヒー？寝たいですか？起きていたいですか？」などの２つにしぼっての問いでも、「どうだろう〜？」とか「みんな起きてる？」「どっちでもいい」とか、とにかく自分の意思がない方もいる。意思はあっても言えないのか？周囲に合わせる、とか様々な性格の方がいらっしゃる。自分のことは自分でやりたがる人、弱みを見せない人、できるのに依存する人、マウントをとる人、恩着せがましい人、すぐ謝る人、謝ってばかりの人、過剰にありがとうを言う人、決してありがとうを言わない人、年齢を重ねてればおのずと人間力？人間の器、包容力みたいなもの、が上がるとは限らない。

けれど、やっぱり素直な利用者さんの一面に触れると、心がほっとする。

「ななめになったの。」と言われるとは

思わなかったけど（笑）

その方に限らず、「素敵ですね」「可愛いですね」と褒めると

否定せず、

「そうかね〜？」「ありがとう」と言うお方もいて、私はとても嬉しくなる。

それなのに、ヘンな職員がいて、褒めておきながら、

「そういう時は、遠慮して、そんなことないですよー、というものですよー」とかいう発言を聞くと、

「お前こそ何を言っとんじゃー！」と、怒りたくなるけど、

そんなへんな職員に対しても、その利用様は、

「そうだかねー」と言われる。なんという器よ！！！と私はひそかに感動する。

私もなにを隠そう、すぐに否定的に他者に反論する癖があるので見倣おう！と思うのでした。