ららちゃん日記〜天然色〜

ユキコとららちゃんの日々のつぶやき

「おねんねする部屋連れてってくださ〜い」と貴男は言った。

介護の勉強をしていると倫理観や接遇などの話で必ずや出てくるのがNGワードの話。例えば、「おじいちゃん」「おばあちゃん」「タメ口」「命令口調」「ダメ」そして「赤ちゃん言葉」もそれに含まれます。利用者さんに子供扱いしないということが前提。要は「おじいちゃん、ダメでちゅよ〜そんなことしたらご飯あげないよ。手で食べないでちゃんと箸使って食べなさい。ほら〜こぼして!きったな〜い。お行儀わるい!」施設にこんな介護士いたらどうですか?
もし自分の家族が入所する施設にこんな介護士いたら、私なら絶対にクレームつけます。
「今後いっさいこういった言葉づかいは、やめて頂きたい!私にとっては大切な尊敬する祖父なのです。大変な時代を生き抜いて来たんです。大切にして頂きたい。祖父にも感情はあります。もっと優しい言葉を使って頂きたい。」と言います。

私はいち、介護士として利用者さんには敬語を使うことを意識しています。意識しないとすぐにタメ口になってしまうから。いろんな介護士がいて、時と場合により、敬語じゃなく方言を交えた親しみやすい言葉(タメ口)の方が相手との心の距離が近づくよ〜と言う方もいますが、確かにそういう時もあるとは思います。しかし私はやっぱり、やわらかに伝える敬語が丁寧でよりお相手に優しく伝わるのではないかと考えて、敬語の方が好きです。口を開けて頂く時に(口腔ケア、いわゆる歯磨きの時に)あーんして、と出来るだけ言わずに「口を開けましょうか?」と言うようにしています。

そんな私でも、、唯一赤ちゃん言葉を使う方がいます。

その方は高嶋さん(仮名)本人自ら、
「おねんねする部屋連れてってくださ〜〜い。」

と仰るからです(笑)

なので、私も
「おねんねする部屋行きましょう。」と答えます(笑)

そして高嶋さんが娘さんの名前を大声で呼ぶと、

「お父さ〜ん。まだ夜中です。おねんねしましょ。」と言います(笑)

なりすましです(笑)

「そうかね」と安心された顔になるからです。

でもさすがに奥様の名前を呼ばれる時は、、、

「マリエちゃん(仮名)じゃないけど、ユキコ(本名)です。ユキコでも良いですか?」と言うと

「いいですよー」とこたえてくださる(笑)

「マリエさんじゃなくて、ごめんなさいね」
と言うと

また「いいですよー」とこたえてくださる。

高嶋さん、今夜も甘い夢を見て、ぐっすり眠れますように。

らら「ららにもたまには敬語を使って!」

ユキコ「らら様、嫌でございます。」

らら「さようか?」

ユキコ「さようでござります。」

らら「さらばじゃ」

ユキコ「えっ!!どこ行くの?」

らら「ららはもう寝るの。」

ユキコ「あぁ、いつもどおりらね。」

らら「いつもどおりじゃないよ。らら、夜更かししたの。タイヘン。オハダが荒れちゃう。」

ユキコ「おやすみなさい、ららちゃん。」

らら「・・・・・・スー」

もう寝たんだね(のび太より、早すぎるだろ。)

いい夢見てね。

「むにゃむにゃ〜やきとり。丸焦げ。。」byらら

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焼き鳥のよこで寝ないでくださーーい!