もうあんな嘘はつかないよ、おばあちゃん。
ユキコです!
毎年、4月1日エイプリルフールになると思い出すことがある。
遊び心で小学生の時におばあちゃんに嘘をついた。
こういうシナリオだった。
「ある日の昼下がり。
おばあちゃんがコタツにあたり、手作業をしている。
突如、目覚まし時計(ジリリリリーンとけたたましく鳴るタイプのもの)が鳴る。
「火事だー!!」
と、私が叫ぶ。
おばあちゃんはびっくりする。
私が「嘘だよー」と言う。
完 」
決行した。
予想どおり、おばあちゃんは立ち上がり、悲鳴を上げた。
その時点で私は気付いた。
こんなことをしてはならなかったこと。
私はすぐさま、目覚まし時計を止めて、おばあちゃんに嘘である事実を告げた。
おばあちゃんは「びっくりした」と、ヘナヘナと座りこんで哀しいような顔をした。
私はおばあちゃんにごめんなさいと思った。
実際におばあちゃんにごめんなさいと言えたかどうかは、おぼえてない。
ただただショックだった。
おばあちゃんを一瞬でも哀しませてしまった。
もう二度とやめようと思った。
おばあちゃんは怒らなかった。
ただただ、あ〜びっくりした、と嘘だと知って安堵のため息をついていた。
今でも思いだすと涙が出そうになる。
ごめんなさい、ありがとう。
エイプリルフールの日には、おばあちゃんにあの時ごめんなさい、ゆるしてくれて、ありがとうと心で言いながら、毎年思い出す。
おばあちゃんを想いながら、今日も自宅で歌っていました。
ユキコ、42歳になりました。嘘じゃないよ。
びっくりしたでしょう?あ、してない?知ってるって?
おばあちゃんと一緒に歌も歌ったね。
歌、聴いてもらいたかったなー。
あっ、ららちゃんのことも見て欲しかったなー。
えっ?知ってるって?見てるってー??
アチャー。なんでも知ってるのね、おばあちゃん。
見てるんだもんねー、そうだよねー?!
アチャー。練習がんばろ、汗。仕事もがんばろ。
あ、家事も。
そういやーおばあちゃんの愚痴って聞いたことなかったかもー面倒くさいとか、そういうの。すごいなー。
見習いなー byらら
お花が好きだったおばあちゃん。
おばあちゃん、おばあちゃん、おばあちゃん♥
追伸 ららが立った。